詳細
Jane Goodall
Phillip Berman
上野 圭一
松沢 哲郎
角川書店
価格:¥ 1,890
発売日:2000-02 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
溜息が出る素晴らしさ。
(2008-06-08)
本書を読んで私と同じく感動した人々は、たくさんいると思う。レビューとは、いわば、口
頭伝承だ。読んだ人たちが積極的にレビューを書くことは。本書を問わず、良書を多
くの人が知るための大事な役割を果たすはずだろう。
本書は、高校を出たばかりの若き女性グドールが、専門知識もなく単身アフリカにゆき、チ
ンパンジーと心を通い合わせることになる(他の表現はしっくりこない)、それまでの時間
とその後の時間を描いた自伝である。それは、意図せずスピリチュアルなものだった。
自然の中に身をおき大地の呼吸につつまれそこに一人でいる、それは孤独なものでは
なく、外部に完全に開かれ、すべてが自分であるという心地の良い埋没だった。彼女はそう
直接に書いていないが、私にはそのように伝わった。本書末尾に松沢氏の寄せた文章があ
るが、アイの実験のことを発表した際、グドールはただ一語、こう聞いたという。それで
彼女はいつも何をしているの。この言葉こそチンパンジーとともに生きてきたグドールが
発するにいかにもふさわしい言葉だと本書を通じてわかる。本書を読み終えたとき、溜息が
漏れるとともに、胸の奥に熱い塊がこみ上げていることに気づくだろう。
森の旅人
(2007-04-26)
動物や自然と対峙する人間の態度は時に残虐であり威圧的であり、その実情を知れば知るほど絶望感を覚える事も多い。そして自分だけの力ではあまりに微力だと感じて孤独感にさいなまれもする。そしてそんな読者の心を読み取るように、ジェーンはひとりからはじまると励ます。
いまやチンパンジーの権威とも言われ、メディアで希望に満ちた発言をしているジェーンにも絶望や無力感がなかったわけではない。彼女の活動や人間の歴史を振り返る中で、多くの自然・動物保護活動家とまったく同様に、絶望したり、神の存在を疑ったり、普通の人間らしいもがきを経て今の彼女があるのだと知った。
本は読みやすく、広く問題提示をするのみならず、森で得られる代えがたい静かな歓喜、彼女のいちずな恋の話、もちろん愛するチンパンジーたちのエピソード、息子との時間、夫をガンでなくした悲しみ、母親の存在・・など彼女の半自叙伝となっている。そしてオリジナルタイトルのとおり、希望への理由がそこにある。今までのおぞましい歴史、現在起こっていることを振り返りながら、彼女は人間に希望を持っている。
この数年で久しぶりに心から感動する本に巡り合えたことがとても幸せでならない。
心に響く言葉
(2004-04-17)
霊長類学者の著者が、チンパンジーの研究を通して、自分の半生を振り返ることを通して、力強いメッセージを送ってくれる。それは、現代のさまざま問題と向き合いながらも、前向な言葉。心に響く言葉。
おすすめ度:
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くの人が知るための大事な役割を果たすはずだろう。
本書は、高校を出たばかりの若き女性グドールが、専門知識もなく単身アフリカにゆき、チ
ンパンジーと心を通い合わせることになる(他の表現はしっくりこない)、それまでの時間
とその後の時間を描いた自伝である。それは、意図せずスピリチュアルなものだった。
自然の中に身をおき大地の呼吸につつまれそこに一人でいる、それは孤独なものでは
なく、外部に完全に開かれ、すべてが自分であるという心地の良い埋没だった。彼女はそう
直接に書いていないが、私にはそのように伝わった。本書末尾に松沢氏の寄せた文章があ
るが、アイの実験のことを発表した際、グドールはただ一語、こう聞いたという。それで
彼女はいつも何をしているの。この言葉こそチンパンジーとともに生きてきたグドールが
発するにいかにもふさわしい言葉だと本書を通じてわかる。本書を読み終えたとき、溜息が
漏れるとともに、胸の奥に熱い塊がこみ上げていることに気づくだろう。
森の旅人
動物や自然と対峙する人間の態度は時に残虐であり威圧的であり、その実情を知れば知るほど絶望感を覚える事も多い。そして自分だけの力ではあまりに微力だと感じて孤独感にさいなまれもする。そしてそんな読者の心を読み取るように、ジェーンはひとりからはじまると励ます。
いまやチンパンジーの権威とも言われ、メディアで希望に満ちた発言をしているジェーンにも絶望や無力感がなかったわけではない。彼女の活動や人間の歴史を振り返る中で、多くの自然・動物保護活動家とまったく同様に、絶望したり、神の存在を疑ったり、普通の人間らしいもがきを経て今の彼女があるのだと知った。
本は読みやすく、広く問題提示をするのみならず、森で得られる代えがたい静かな歓喜、彼女のいちずな恋の話、もちろん愛するチンパンジーたちのエピソード、息子との時間、夫をガンでなくした悲しみ、母親の存在・・など彼女の半自叙伝となっている。そしてオリジナルタイトルのとおり、希望への理由がそこにある。今までのおぞましい歴史、現在起こっていることを振り返りながら、彼女は人間に希望を持っている。
この数年で久しぶりに心から感動する本に巡り合えたことがとても幸せでならない。
心に響く言葉
霊長類学者の著者が、チンパンジーの研究を通して、自分の半生を振り返ることを通して、力強いメッセージを送ってくれる。それは、現代のさまざま問題と向き合いながらも、前向な言葉。心に響く言葉。
私は、生きていくうえでの、大いなる希望をこの本からもらった。本当に、この本との出合いに感謝している。本を閉じた後、すがすがしい風が、自分の体を通り抜けたような気持ちになる。
みなさんに読んでいただきたい本だ。

