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カスタマーレビュー
おすすめ度:
ホンマ、現代人は食べすぎだっせ!
(2008-07-17)
少食・カロリーオフの実験では、どれも長生きし、健康になったと本書は書くが、著者のように食べずに運動し過ぎる人は、果たして何人いるだろうか?
メタボから、少食で生き生きとするまでの間には、空腹でたまらない時期があるはずで、それを黒糖などでしのげる精神力をもつ(少々たいそうか?)人でも、そこから運動しようとの気力を更に振り絞れるか?
著者自身ウエイトトレーニングに励むスポーツマンではあるが、この理論をスポーツ選手用に上手く応用する方法も教えてほしい。
巻末のFAQだけでも読み、メタボな人は試してみる価値あり!
数箇所、文脈をぶち切ってコラムが挿入されており、構成に不満を感じた。
朝昼あっさり夜ご馳走
(2008-03-18)
断食のプロが紹介する武士の生活に似た新しいダイエット法。朝はジュースに、昼は軽く、夜は何でも食べても飲んでもOK(本当に何でも)今までの一般的なダイエットの食事方とは全く逆の方式だが効果はあるらしい。私もいまから実践するから結果はわからないが、新しい手法に可能性を求めるのは私だけではないはずだ。何より朝は忙しく食欲が無く、昼もあまり食べるものを選べない私にとっては、夜の食事のみゆっくり選べる状況。そんな中で一般のダイエット法では夜は食うな。朝昼に食えと言う。私には無理だった。ここでこの本の登場だ、夜に好きなものを食べていい?こんなに嬉しいことは無い!三日で辞めるはずが無い。とりあえず具体的な内容は明かせないが読み終えた今晩。明日の朝から私は実践に移る。皆さんもこれなら続けられるのでは?と。同志を募ってみる(笑)
小食(CR)健康法に新しい風が吹く!。食べ方上手でいつまでも若いマッチョ先生の”老いない食事法” を大公開!!
(2008-02-27)
“食べない“と言っても一日二食あるいは一日一食は食べるのだ。つまり”小食(CR)・健康法”について書かれた本である。朝昼は人参ジュースと生姜紅茶だけで、夕食はたっぷり摂る。もちろんお酒もOK。実に素晴らしい。先生はこの少食・健康法を実践され、59歳にして老眼無し、筋骨隆々のマッチョマンで、ベンチプレス100kg、スクワット150kgを挙げ、また100mを12.9秒で、400mは59秒で走れるのだと。実に驚きである。また、先生はとにかくハードワークである。毎週毎週、”月月火水木金金”状態なのだと(笑)。その上、急な講演依頼やテレビ出演依頼が来るのだとか。そんな時は食事量をいつもの2/3か1/2に、更に減らすのだと。食事量を増やす事は決してしない。もし普通に食べていたら、とてもこなせないだろうと仰る。そう、最近の研究によると、”食べないと健康に悪い”は実は逆さまだったのだ。身体の調子が悪い時は絶食にして、しっかり休むに限る。すると体調は戻る。これも原理は一緒。小食、絶食、CR(カロリー制限、炭水化物制限)、そして、それらにより活性化して来た長寿遺伝子Sirtuins(脚注)のパワーたるや、何と恐ろしきかな(絶句)。本当に素晴らしい。この魔法のスーパー遺伝子の発見者:ガレンテ教授(米MIT)はノーベル医学・生理学賞間違い無しである。健康になりたければ”(炭水化物を)食べない健康法”や”引き算の栄養学”の実践しかないのだ。
また、先生はマスコミでも結構、売れっ子で、とにかく超多忙、予約診察は三年待ちだとか(驚)。それで、とても待ちきれずに、わざわざ遠路、四国宇和島まで釜池豊秋先生を先に受診しに行った糖尿病患者もいらしたとか。その患者さんは当然、”かまいけ式糖質ゼロ食”で劇的に改善し、36単位/日のインスリン注射も全くいらなくなったとの事。しかし、石原先生はこの”異次元体験”を聞いても、別に驚きはしなかったという。むしろ、”我が意を得たり“と、とても嬉しくなったのだそうだ。そんな折、2007.5.17.の朝日新聞の連載記事”ドキュメント・医療危機“(田辺功)に釜池先生の事が取り上げられたのだ。いよいよ、小食(CR)・健康法に新しい追い風が吹き出したのである(嬉)。実を言うと、この記事に私は救われたのだ。まずは、釜池先生と田辺委員に大感謝。また、釜池先生やSirtuin理論、メタボ・エイジング理論を私に紹介してくれた伊藤裕教授(慶大)を合わせたお三方を、私は”三恩人”と呼んでいる。引き算の栄養学、SirtuinDietに思い至って、超メタボをここたった8ヶ月で脱却(126Kgから88Kg)したのだから。詳しくは私のプロフィールを参照。
後日、田辺功編集委員がこの連載を本にまとめて、単行本”ドキュメント・医療危機“を出されている(2007.12.30初版:朝日新聞社)。この本は参考文献、参考図書、参考ホームページが実に充実しており、こちらも一読をお奨めする。尚、委員はその後、糖質制限食を実験的にトライし、3ヶ月で6kgの減量に成功、全くリバウンドも見られないと同著で書いておられる。
但し、幾つか異論のある所もある。その第一は、人体60兆個の細胞のエネルギー源はほぼ100%糖分に依存していると書いておられる点である。これは医学・生理学的に全くの誤りである。先生ほどのCR実践者でも、”グルコース信仰”から逃れられない事に、問題の根の深さが見て取れる。細胞は大部分のエネルギーを、アセチルCo-Aからミトコンドリア内のクエン酸回路に入って出来るATP(高エネルギー物質:アデノシン三リン酸)として得ている。原料は別にブドウ糖でなくても良いのである。脂肪酸からでも、アミノ酸からでも、このアセチルCo-Aは出来る訳で、この二つも立派なエネルギー源である。それどころか、メインなエネルギー源はむしろケトン体・脂肪酸系の方なのである(脳もその例外ではない)。ブドウ糖に100%依存しているのは赤形球だけである。なにしろ赤形球にはミトコンドリア(クエン酸回路=新型発電所)が無いのだから。嫌気性解糖系(グルコース1分子から2分子のATPを得る)という旧型発電所に頼るしかないのだ。二大栄養素(蛋白質と脂質)があれば、赤形球を養うブドウ糖ぐらいは糖新生で十分賄えるのだ。つまり、炭水化物を外から摂る必然性は無いのである。脳にとっても、赤形球にとっても。”必要がない”位ならまだいいが、それどころか、悪さばかりするのが、この糖質頻回摂取である。極悪人(炎症惹起物質、酸化ストレス誘発物質、活性酸素誘導物質そのものである。)を、あろう事か、”救世主、正義の味方”と奉っているのが、この”グルコース信仰”なのである。これこそ、人々に不幸災難をもたらす根本原因なのだ。不幸に終止符を打つ為にも、”グルコース信仰”は出来るだけ早く葬るべきなのだ。そもそも、炭水化物を三大栄養素の一つとするのは全くの誤りである。脂質と蛋白質の”二大栄養素”が正解である。必須脂肪酸と必須アミノ酸はあるが、”必須糖質”なるものは存在しない事もその証拠である。 グルコースを体内で合成する(糖新生)のは良いが、外から大量、頻回に摂るのは細胞内・代謝環境を撹乱するだけなのだ。糖を摂る度に毎回、緊急事態、戦争状態の発生である(恐)。従って、最近、私は、糖質を栄養素というより、炎症惹起物質とか酸化ストレス誘発物質とか、活性酸素誘導物質と呼んでいる。そう、もはや現在人にとっては糖は殆んど毒なのだ。ありとあらゆる糖害病(癌・悪性腫瘍、アルツハイマーなどの変性疾患、糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病、アトピーなどのアレルギー疾患、リューマチなどの自己免疫疾患そして片頭痛などなど)が起こって来るのは当たり前の事なのだ。ミトコンドリア機能異常(過剰炎症、過剰酸化ストレス)と諸病発生との関連は最近の代謝研究では、一大トピックスであり、大注目されているのだ。私の提唱する”二大究極のトレードオフ”(=”1万年前の取引”と”16億年前の大事件”)は、今一つに融合し、我々人類に未だ嘗て無い不幸災難をもたらしつつあるのだ。
また、同じ章で、糖尿病が最近急増した原因は、”糖質の摂り過ぎではなく、高脂肪食の摂り過ぎ”である、とされている点はもっと戴けない。先生ほどの名医がこの程度の認識であるとは、誠に残念至極でならない。ここでも、”グルコース=善、脂肪=悪”の信仰の恐ろしさがよく出ている。脂肪に罪は無いのだ。冤罪である。何故か?。米国では、脂肪摂取がどんどん減っているのにも拘わらず、糖尿病は逆に”爆発的に”増えているという現実がある。これを見れば、すぐに解る事である。また、肉食、高脂肪食を続けているイヌイット(ツンドラ地帯の先住民。我々日本人と同じモンゴロイド)には、糖尿病もメタボも心臓病もない。これも別の証拠である。更には、私は現在、ほぼ毎日、大量の肉と高脂肪を摂っているが、中性脂肪は40代、善玉(HDL)コレステロール 80代、血糖値 80代、HbA1c 4代と、イヌイットに負けていない好データである。逆に、ご飯やパン、甘い物を大食していた昔は、今より遥かに低脂肪食だった筈であるが、中性脂肪値は250で、脂肪肝、低HDL-C(高スモール・デンスLDL)だった。そうなのだ。”糖尿病爆発”の原因は易吸収性・炭水化物(=液体糖質や精製粉状炭水化物)が”イージー・アクセス化”(自販機、冷蔵庫、スーパー、コンビ二、外食、ファーストフード、テイクアウト等)した為に、実に多くの一般大衆が”易吸収性糖質・頻回自由摂取の罠”に嵌まった事が主因なのでである。高脂肪食の摂り過ぎが糖尿病や動脈硬化の原因では決して無い。未だに、そんなデタラメを言う専門家、医療関係者がいる事に、深い悲しみを感じ止るを得ない。この”糖質頻回少量摂取”が、インスリン抵抗性を招く元凶であり、如何に危険極まりないか、動脈硬化を招く元か、については釜池先生の著作に詳しい。是非、読んで戴きたい。悪の黒幕は”糖質頻回摂取”だったのだ。尚、現在食(穀物食)が入って来た為に、伝統的な食事(肉食、高脂肪食)をしなくなった一部のイヌイットには、我々と全く同じ生活習慣病(=穀物病、糖害病)が既に発生し始めているという(恐)。イヌイットの昔と今、そして、私の今と昔。何よりの証拠である。
その第三は、喫煙に関してのコメントである。先生は喫煙に寛容で、ブリクマン指数400以下のペースなら、ストレス解消のためにも喫煙は構わないし、褐色脂肪細胞の働きが高まるので肥満の予防にもなる、と述べておられるが、これには全く賛同できないのである。医師の言葉とも思えないのだ。酒は適量なら“百薬の長”だが、タバコは一本目から明らかに毒であり、かつ、万病の元、老化の元なのだ。タバコに”適量”は有り得ない。”百害あって一利なし”は、疫学的に証明済みであり、もはや、議論の余地は無いのだ。しかも、この疫学的事実を知りながら、吸煙を続けて、自身が被害を被るなら、”自業自得、自己責任”と斬って捨てられても止むを得ないが、タバコは周りの愛する者たちにも甚大な受動喫煙被害をもたらす”罪深き毒”なのだ。また、”ストレス解消のため”と仰るが、ストレス・コントロールのやり方は他に幾らでもある。お医者なら、他の選択肢を勧めるべきなのだ。ニコチンの禁断症状が”ストレス”というのなら、禁煙ガム、禁煙パッチがあるし、近々、禁煙内服薬までも上市される。そっちを勧めるべきなのだ。余り、ケナし過ぎると、JTに(財務省に?)やられそうであるが(笑)。”喫煙大国・日本”。ここでもやはり、国民の健康、生命よりも、税収とか業界の利益が優先なのである。優先順位をまるで間違っているのが今の日本である。我が国では、国民の健康、生命よりも、道路や橋が優先なのである。今の医療費削減政策をこのまま続けて、医療・介護システムが回復不能の状態になってから気付いても、もはや手遅れだと思うが。しかも、社会的弱者(病人、母子、高齢者、障害者等)ほどひどく被害をこうむるのが、この医療・介護崩壊なのだ。今すぐ声を上げるか、それとも自衛か、選択肢は限られている。私は内心、今すぐ声を上げても、もう間に合わないと考えているので、”自衛と予防”を主張しているのである。
その第四は、適量の飲酒を勧めている点は大いに評価できるのだが、アルコール飲料を分けて考えておられない点が問題と考えるのだ。今はもう、”酒は選んで摂る”べき時代なのだ。蒸留酒(=糖質ゼロ)や赤ワイン(=レスベラトロールを多く含む)はいいとして、糖質入りアルコール飲料(ビール、濁酒など)には気を付ける必要があるのだ。易吸収性・炭水化物(液体糖質)の過剰摂取につながるし、ウィレット博士らのハーバード疫学研究によると、乳癌や大腸癌も増えるからだ。国内の疫学データでも、清酒を多飲する上に、どぶろくをガンガンいく地方では大腸癌が多発するという。そういう処に、工藤先生のような俊才が出現するのは、ある意味、"必然"だったのだ。今まで、酒の中のエタノールの害ばかりを言い過ぎて来たきらいがある。同時に含まれている糖質にも、もっと目を向けるべきなのだ。だから、“糖質ゼロ”発泡酒がトピックスになるのだ。ビール系でも、最近出てきたこいつはお奨めである。出たばかりなので、まだ疫学データはないが(笑)。実は私も愛飲しているのだ。皆様もご存知のように、現在“糖質ゼロ戦争”が勃発中である。アサヒ・スタイルフリーの大ヒットを指をくえて見ておれなくなったのだろう。今月(二月)にはキリン(反町)がまず宣戦布告である。来月(三月)にはサントリー(藤岡)が、そして再来月(四月)にはサッポロ(ナインティナイン岡村・矢部)と、続々参戦する予定である。その昔の“ドライ戦争”の二の舞になるのか、はたまた違った展開になるのか?外野からゆっくり観戦である(笑)。因みに、”ビール腹”とは、ビールの中のアルコールが悪さをするのではない。エタノールは即エネルギーに変わり蓄積されないからだ。ビールに沢山含まれている糖質が内臓脂肪として蓄積する事で出来上がるのである。従って、糖質ゼロ発泡酒では原理的に、”ビール腹”にはなれないのだ。既に立派なビール腹なのに、どうしてもビールが止められない方は、この糖質ゼロ発泡酒に今すぐ変えられる事である。見る見るお腹が引っ込みますよ。これがホントの”体型自由自在”(スタイルフリー)なのだ。チャンチャン(笑)。お後が宜しい様で。
この様に、本書は素晴らしい章と、???な処の格差が非常に大きい、将に”玉石混淆の本”である。そんな訳で、星は残念ながら四つ。メタボ、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の方、痩身、減量、ダイエット、若返り、美容美肌、体力増強に関心のある方、LOHAS系、LOLAS系の方にお勧め出来る一冊である。また、釜池豊秋先生の著作(こちらは”玉ばかり”の傑作本)も一緒に読まれる事を強くお奨めする。もし、お金が余っていれば、田辺委員のご本も是非ご購読を(笑)。
〈注〉CR:一般にはCaloric Restrictionの略といわれている。通常エネルギー摂取量の60%にカロリー制限するとSirtuinsが活性化してくる。つまり”腹六分”がいいのだ。しかし、タンパク質と脂質の制限は奨められない。この二つは身体の大切な構成成分であり、また、体内で合成できない必須成分(必須アミノ酸と必須脂肪酸)も多く、栄養失調のリスクがあるからである。従って、Carbohydrate Restriction(炭水化物制限)のCR が、Sirtuinsを活性化する安全かつ確実な方法と私は考えている。炭水化物はカロリー・エネルギー源・燃料としての意味しかなく、また食事でわざわざ外から摂らなくても、体内で幾らでも合成できるからである(糖新生)。”必須糖質”なるものはヒトには存在しないのだ。もっと言えば、炭水化物を体外から摂ることは余りにリスクが大き過ぎるという知見、証拠が次々と明らかになりつつある。
Sirtuins:米MITのガレンテ教授の発見した長寿遺伝子Sir2 のHomologues Family 。CRで活性化してくる。21世紀の大発見で、ノーベル医学賞の最有力候補。
SirtuinDiet(サーチュインダイエット):私が14ヶ月前(2007.07.)から実践中の”規則正しくない”、”ヒト本来の”食事法。食べる事は生きる事であると同時に、老いる事でもあるというメタボ・エイジング仮説に基づいた”老いない食べ方”、”老いにくい食事法”と言える。かまいけ式食事術(1999年四国宇和島の巨人、現在のガリレオ:釜池豊秋先生が開発した革命的食事法。)の亜型でもある。糖質ゼロで肉魚食中心、1日一食の夕食のみ、更に、プチ断食(48h)や本断食(72h)を時々絡ませ、食べ物を口にする回数を節約する、食べたら速やかに睡る、長寿遺伝子Sirtuin活性化物質であるレスベラトロールを含む赤ワインやベリー類を積極的に摂る、等々がその柱である。魔法の遺伝子Sirtuinsの刺激を目指したCR食事法の一つで、食べる時は、腹一杯ドカ食いして、ガンガン飲んで(ワインや蒸留酒)、トコトン楽しむ(会話や雰囲気など)のがコツ。自分で言うのも変だが、まるで別人の様な体型(体重126Kgから80Kg、腹囲120cmから80cm、身長182cm)になった。インスリンが働かなくなって、精神的にも肉体的にも10歳以上若返ったのである。インスリンが働かないので、空腹感は全く無い。したがって、リバウンドの可能性もゼロ。タンパク質・脂質中心の食事は常に空腹感が無く、いつもご機嫌のまま、どんどん体重が減って行くという実にハッピーな状態にしてくれる一方で、炭水化物中心の食事は、すぐにお腹が空き、常に心満たされる事無く、どんどん体重が増えて行くという実にアンハッピーな状態をもたらすのである。ただ、一回の食事で量をこなせない人には余りお奨め出来ない。痩せ過ぎのリスクがある為である。そういうヒトには致し方ないので、1日2-3食の荒木式か、江部式がお奨め。それでも出来れば1日昼夜の2食までで、朝食は摂らないに超したことはない。人類は元々ボーンハンターとして出現(700-400万年前)し、肉食獣として進化してきた。本来の主食は骨髄と肉で、穀類には慣れていない。農耕はたった1万年前に始まったに過ぎないのだ。野生肉食動物は、食べれる時は腹一杯食べ、食べたらすぐ寝る、全く食べられない日も都度つどある。これをマネているというか、ヒト本来の食習慣に戻っていると理解すれば解りやすい。ヒト本来の食習慣はヒト本来の姿をもたらす。私がよい証拠である。更に、運動法やストレス・コントロール法まで含め、包括的に健康長寿(PPK:ピンピンコロリ)を目指したライフスタイルを、”LOLAS(ローラス)”として提唱させて戴いている。このLOLAS(Lifestyles Of Longevity And Sirtuins )は自分への最高の投資で、かつ、最大の安全保障である。
メタボ・エイジング理論: ”食べる”とは、ヒトが生きるため、成長するため、活動するため必須であるのは当たり前だが、”食べる”と言う事は、同時に、老いる事であり、病気になる事であり、早死にする事でもある、と言う極めて革命的な概念。伊藤裕教授(現慶大)の提唱なので、私は”伊藤理論”とか”伊藤仮説”と呼んでいる。蛋白質と脂質は前者(即ち栄養、材料である)、炭水化物は後者の面(即ち燃料に過ぎない。栄養素と呼ぶに値しない。むしろ嗜好品。タバコと一緒で依存性まである。)が強い。(炭水化物を)”食べる”度に、細胞内・代謝環境は大撹乱の緊急事態で、火事場のような大騒ぎである。これが老化、万病、早死につながるのである。(炭水化物を)”食べる”事が、緊急事態で修羅場を招き、上へ下への大騒ぎで、かつ万病や早老・早死につながるのなら、食べる回数は少ない程良く(1日1食、時には断食)、しかもゆっくり休む前に(夕食のみ)、そして炭水化物は出来るだけ控えめに、と言う事になる。糖質を安全にこなせる回数は残念ながら有限なのである。糖質摂取でもたらされるフリーラジカル等による細胞障害はドンドン蓄積し、いずれ病気、老化として顕在化してくるのだ。いわば日々、回数券を切っていると考えれば良い。生涯で糖質を口にする回数をスペア(節約)すれば、する程、糖尿病、メタボ、動脈硬化、高血圧、アレルギー、自己免疫、神経変性疾患、そして癌などとは無縁の健康長寿の人生(PPK:ピンピンコロリ)を送れる可能性が高まるのである。つまり、長生きしたければ、”糖質摂取回数券”は浪費してはならないのだ。ついこの間(半世紀前)まではいくら浪費したくても出来ない時代だったが、現在は誰でも簡単に浪費できてしまうのである。”精製糖質・自由摂取の罠”に嵌ってはならない。まず、この”糖質摂取回数券”の存在に気付かないといけない。そして日々、意識すべきである。 但し、節約するのも、浪費するのも、貴方(貴女)次第ではあるが、結局。回数券をスペア(節約)する事を目指した究極の方法を、私は SirtuinDiet(サーチュインダイエット)とかLOLAS(ローラス)として提唱させていただいている。
1万年前の取引:誕生以来400万年間、常に飢えていた人類が、1万年前、農耕を始めた事で、より多くの人口を養う基盤が固まった。社会は大型化し、各地に文明が芽生え、地球上の盟主への大出世の元となった。しかし、これと引き替え(トレードオフ、取引)に、人類は糖質という大きなリスク(万病の元、老化の元)を背負い込んだ。現在、地球上で何億人もが糖害病、穀物病に苦しんでいるのだ。この事実を呼ぶ。16億年前、我々のご先祖の原始的生命体が、その体内にミトコンドリアを取り込んだ事により、大型で複雑な生命体(多細胞生物)へ進化する道が拓けた代わりに、活性酸素の発生とそれによる酸化(サビの発生、これも万病の元で老化の元)という進化上の”宿命”を負うことになった、いわゆる”16億年前の大事件”とよく似ているのだ。
糖新生:肝臓(極一部は腎臓で)で糖以外の物質からグルコースを合成する事。アミノ酸を糖に変える経路(糖原性アミノ酸:アラニン,アスパラギン酸など)と中性脂肪(グリセロール)を糖に変える場合とがある。乳酸もアラニン経由で利用される。
スモール・デンスLDL:血中リポ蛋白の1分画で、TG-richリポ蛋白とか”超悪玉”とも称される。LDLはもともと血管壁に入らなければ毒性はない。ところが、糖質過剰摂取で血中中性脂肪が多いと、LDLは小型化して、血管壁に入り易くなって来る。これがスモール・デンスLDLで、極めて酸化(糖化)も受け易く、容易に酸化LDLとなる。この酸化LDLは異物として認識され、マクロファージに取り込まれ、泡沫細胞化、プラーク形成、ひいては粥状動脈硬化の主原因となる。そうなのだ。LDL自体は本来必要な栄養成分で、悪玉でも、不要でもなく、毒性もない。危険なのは高スモール・デンスLDLであって、高LDL-Cではない。誤解無きよう。だから、高LDL-Cはメタボの診断基準に入っていないのだ。ただ、スモール・デンスLDLは保険では測定できないので、その代理指標として、低HDL-Cがメタボの診断基準に組み込まれた。スモール・デンスLDLとHDL-Cは逆相関するからだ。低HDL-Cのヒトは高スモール・デンスLDLで、危険と考えて良い。最近、スモール・デンスLDL(酸化LDL)は糖質制限食で急速に減少する事が解ってきた。糖質を食べなければ、中性脂肪は急減、酸化ストレスも激減するからである。高脂肪食を幾ら摂っても、糖質さえ摂らなければ動脈硬化が起きない事はイヌイットが良い証拠である。スモール・デンス化も 酸化も糖化も起こらないのだから、当たり前の事なのだ。
ブリクマン指数:一日の喫煙本数x喫煙年数。一日20本で20年なら400になる。一日2箱なら10年で400超えとなる。
自衛と予防:自衛とは、自分の身は自分で守る。他力より自力が大切と言うこと。その為には、自分で感じて、考えて、自分で始めない限り本物にはならない。そんな能力が必要となる。従って、私は予てから、教育・啓蒙・情報伝達の重要性を強調している。 予防とは、二次より一次が大切と言うこと。二次医療(今の一般医学)より、一次医療(予防医学)が遙かに重要だと訴えている。予防に勝るもの無し。医師・医療者には予防医学など端から馬鹿にする人が多いが、まるで逆さまである。移植医療、再生医療も、iPS細胞など実に華々しいが、所詮は二次医療なのだ。(山中先生、ご免なさい。ケチを付けている訳ではありませんので。)予防には生活習慣の改善、特に食習慣の見直しが必須である。そんなことで、私は今、食物、医療介護、教育がライフワークと公言されているワタミ氏(渡邊美樹氏)に大層注目している。やっぱり、只者ではない。目の付け所が違う。要するにお目が高いのだ。
レスベラトロール:長寿遺伝子Sirtuinsを活性化するポリフェノールの一種。赤ワインや黒葡萄の皮に多い。老化予防効果だけでなく美肌効果、発癌予防作用もある。米国で大ヒット中のサプリでもある。日本でも内々で愛用している綺麗どころ・セレブ・エグゼキュティブは多い。
おすすめ度:
ホンマ、現代人は食べすぎだっせ!
少食・カロリーオフの実験では、どれも長生きし、健康になったと本書は書くが、著者のように食べずに運動し過ぎる人は、果たして何人いるだろうか?
メタボから、少食で生き生きとするまでの間には、空腹でたまらない時期があるはずで、それを黒糖などでしのげる精神力をもつ(少々たいそうか?)人でも、そこから運動しようとの気力を更に振り絞れるか?
著者自身ウエイトトレーニングに励むスポーツマンではあるが、この理論をスポーツ選手用に上手く応用する方法も教えてほしい。
巻末のFAQだけでも読み、メタボな人は試してみる価値あり!
数箇所、文脈をぶち切ってコラムが挿入されており、構成に不満を感じた。
朝昼あっさり夜ご馳走
断食のプロが紹介する武士の生活に似た新しいダイエット法。朝はジュースに、昼は軽く、夜は何でも食べても飲んでもOK(本当に何でも)今までの一般的なダイエットの食事方とは全く逆の方式だが効果はあるらしい。私もいまから実践するから結果はわからないが、新しい手法に可能性を求めるのは私だけではないはずだ。何より朝は忙しく食欲が無く、昼もあまり食べるものを選べない私にとっては、夜の食事のみゆっくり選べる状況。そんな中で一般のダイエット法では夜は食うな。朝昼に食えと言う。私には無理だった。ここでこの本の登場だ、夜に好きなものを食べていい?こんなに嬉しいことは無い!三日で辞めるはずが無い。とりあえず具体的な内容は明かせないが読み終えた今晩。明日の朝から私は実践に移る。皆さんもこれなら続けられるのでは?と。同志を募ってみる(笑)
小食(CR)健康法に新しい風が吹く!。食べ方上手でいつまでも若いマッチョ先生の”老いない食事法” を大公開!!
“食べない“と言っても一日二食あるいは一日一食は食べるのだ。つまり”小食(CR)・健康法”について書かれた本である。朝昼は人参ジュースと生姜紅茶だけで、夕食はたっぷり摂る。もちろんお酒もOK。実に素晴らしい。先生はこの少食・健康法を実践され、59歳にして老眼無し、筋骨隆々のマッチョマンで、ベンチプレス100kg、スクワット150kgを挙げ、また100mを12.9秒で、400mは59秒で走れるのだと。実に驚きである。また、先生はとにかくハードワークである。毎週毎週、”月月火水木金金”状態なのだと(笑)。その上、急な講演依頼やテレビ出演依頼が来るのだとか。そんな時は食事量をいつもの2/3か1/2に、更に減らすのだと。食事量を増やす事は決してしない。もし普通に食べていたら、とてもこなせないだろうと仰る。そう、最近の研究によると、”食べないと健康に悪い”は実は逆さまだったのだ。身体の調子が悪い時は絶食にして、しっかり休むに限る。すると体調は戻る。これも原理は一緒。小食、絶食、CR(カロリー制限、炭水化物制限)、そして、それらにより活性化して来た長寿遺伝子Sirtuins(脚注)のパワーたるや、何と恐ろしきかな(絶句)。本当に素晴らしい。この魔法のスーパー遺伝子の発見者:ガレンテ教授(米MIT)はノーベル医学・生理学賞間違い無しである。健康になりたければ”(炭水化物を)食べない健康法”や”引き算の栄養学”の実践しかないのだ。
また、先生はマスコミでも結構、売れっ子で、とにかく超多忙、予約診察は三年待ちだとか(驚)。それで、とても待ちきれずに、わざわざ遠路、四国宇和島まで釜池豊秋先生を先に受診しに行った糖尿病患者もいらしたとか。その患者さんは当然、”かまいけ式糖質ゼロ食”で劇的に改善し、36単位/日のインスリン注射も全くいらなくなったとの事。しかし、石原先生はこの”異次元体験”を聞いても、別に驚きはしなかったという。むしろ、”我が意を得たり“と、とても嬉しくなったのだそうだ。そんな折、2007.5.17.の朝日新聞の連載記事”ドキュメント・医療危機“(田辺功)に釜池先生の事が取り上げられたのだ。いよいよ、小食(CR)・健康法に新しい追い風が吹き出したのである(嬉)。実を言うと、この記事に私は救われたのだ。まずは、釜池先生と田辺委員に大感謝。また、釜池先生やSirtuin理論、メタボ・エイジング理論を私に紹介してくれた伊藤裕教授(慶大)を合わせたお三方を、私は”三恩人”と呼んでいる。引き算の栄養学、SirtuinDietに思い至って、超メタボをここたった8ヶ月で脱却(126Kgから88Kg)したのだから。詳しくは私のプロフィールを参照。
後日、田辺功編集委員がこの連載を本にまとめて、単行本”ドキュメント・医療危機“を出されている(2007.12.30初版:朝日新聞社)。この本は参考文献、参考図書、参考ホームページが実に充実しており、こちらも一読をお奨めする。尚、委員はその後、糖質制限食を実験的にトライし、3ヶ月で6kgの減量に成功、全くリバウンドも見られないと同著で書いておられる。
但し、幾つか異論のある所もある。その第一は、人体60兆個の細胞のエネルギー源はほぼ100%糖分に依存していると書いておられる点である。これは医学・生理学的に全くの誤りである。先生ほどのCR実践者でも、”グルコース信仰”から逃れられない事に、問題の根の深さが見て取れる。細胞は大部分のエネルギーを、アセチルCo-Aからミトコンドリア内のクエン酸回路に入って出来るATP(高エネルギー物質:アデノシン三リン酸)として得ている。原料は別にブドウ糖でなくても良いのである。脂肪酸からでも、アミノ酸からでも、このアセチルCo-Aは出来る訳で、この二つも立派なエネルギー源である。それどころか、メインなエネルギー源はむしろケトン体・脂肪酸系の方なのである(脳もその例外ではない)。ブドウ糖に100%依存しているのは赤形球だけである。なにしろ赤形球にはミトコンドリア(クエン酸回路=新型発電所)が無いのだから。嫌気性解糖系(グルコース1分子から2分子のATPを得る)という旧型発電所に頼るしかないのだ。二大栄養素(蛋白質と脂質)があれば、赤形球を養うブドウ糖ぐらいは糖新生で十分賄えるのだ。つまり、炭水化物を外から摂る必然性は無いのである。脳にとっても、赤形球にとっても。”必要がない”位ならまだいいが、それどころか、悪さばかりするのが、この糖質頻回摂取である。極悪人(炎症惹起物質、酸化ストレス誘発物質、活性酸素誘導物質そのものである。)を、あろう事か、”救世主、正義の味方”と奉っているのが、この”グルコース信仰”なのである。これこそ、人々に不幸災難をもたらす根本原因なのだ。不幸に終止符を打つ為にも、”グルコース信仰”は出来るだけ早く葬るべきなのだ。そもそも、炭水化物を三大栄養素の一つとするのは全くの誤りである。脂質と蛋白質の”二大栄養素”が正解である。必須脂肪酸と必須アミノ酸はあるが、”必須糖質”なるものは存在しない事もその証拠である。 グルコースを体内で合成する(糖新生)のは良いが、外から大量、頻回に摂るのは細胞内・代謝環境を撹乱するだけなのだ。糖を摂る度に毎回、緊急事態、戦争状態の発生である(恐)。従って、最近、私は、糖質を栄養素というより、炎症惹起物質とか酸化ストレス誘発物質とか、活性酸素誘導物質と呼んでいる。そう、もはや現在人にとっては糖は殆んど毒なのだ。ありとあらゆる糖害病(癌・悪性腫瘍、アルツハイマーなどの変性疾患、糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病、アトピーなどのアレルギー疾患、リューマチなどの自己免疫疾患そして片頭痛などなど)が起こって来るのは当たり前の事なのだ。ミトコンドリア機能異常(過剰炎症、過剰酸化ストレス)と諸病発生との関連は最近の代謝研究では、一大トピックスであり、大注目されているのだ。私の提唱する”二大究極のトレードオフ”(=”1万年前の取引”と”16億年前の大事件”)は、今一つに融合し、我々人類に未だ嘗て無い不幸災難をもたらしつつあるのだ。
また、同じ章で、糖尿病が最近急増した原因は、”糖質の摂り過ぎではなく、高脂肪食の摂り過ぎ”である、とされている点はもっと戴けない。先生ほどの名医がこの程度の認識であるとは、誠に残念至極でならない。ここでも、”グルコース=善、脂肪=悪”の信仰の恐ろしさがよく出ている。脂肪に罪は無いのだ。冤罪である。何故か?。米国では、脂肪摂取がどんどん減っているのにも拘わらず、糖尿病は逆に”爆発的に”増えているという現実がある。これを見れば、すぐに解る事である。また、肉食、高脂肪食を続けているイヌイット(ツンドラ地帯の先住民。我々日本人と同じモンゴロイド)には、糖尿病もメタボも心臓病もない。これも別の証拠である。更には、私は現在、ほぼ毎日、大量の肉と高脂肪を摂っているが、中性脂肪は40代、善玉(HDL)コレステロール 80代、血糖値 80代、HbA1c 4代と、イヌイットに負けていない好データである。逆に、ご飯やパン、甘い物を大食していた昔は、今より遥かに低脂肪食だった筈であるが、中性脂肪値は250で、脂肪肝、低HDL-C(高スモール・デンスLDL)だった。そうなのだ。”糖尿病爆発”の原因は易吸収性・炭水化物(=液体糖質や精製粉状炭水化物)が”イージー・アクセス化”(自販機、冷蔵庫、スーパー、コンビ二、外食、ファーストフード、テイクアウト等)した為に、実に多くの一般大衆が”易吸収性糖質・頻回自由摂取の罠”に嵌まった事が主因なのでである。高脂肪食の摂り過ぎが糖尿病や動脈硬化の原因では決して無い。未だに、そんなデタラメを言う専門家、医療関係者がいる事に、深い悲しみを感じ止るを得ない。この”糖質頻回少量摂取”が、インスリン抵抗性を招く元凶であり、如何に危険極まりないか、動脈硬化を招く元か、については釜池先生の著作に詳しい。是非、読んで戴きたい。悪の黒幕は”糖質頻回摂取”だったのだ。尚、現在食(穀物食)が入って来た為に、伝統的な食事(肉食、高脂肪食)をしなくなった一部のイヌイットには、我々と全く同じ生活習慣病(=穀物病、糖害病)が既に発生し始めているという(恐)。イヌイットの昔と今、そして、私の今と昔。何よりの証拠である。
その第三は、喫煙に関してのコメントである。先生は喫煙に寛容で、ブリクマン指数400以下のペースなら、ストレス解消のためにも喫煙は構わないし、褐色脂肪細胞の働きが高まるので肥満の予防にもなる、と述べておられるが、これには全く賛同できないのである。医師の言葉とも思えないのだ。酒は適量なら“百薬の長”だが、タバコは一本目から明らかに毒であり、かつ、万病の元、老化の元なのだ。タバコに”適量”は有り得ない。”百害あって一利なし”は、疫学的に証明済みであり、もはや、議論の余地は無いのだ。しかも、この疫学的事実を知りながら、吸煙を続けて、自身が被害を被るなら、”自業自得、自己責任”と斬って捨てられても止むを得ないが、タバコは周りの愛する者たちにも甚大な受動喫煙被害をもたらす”罪深き毒”なのだ。また、”ストレス解消のため”と仰るが、ストレス・コントロールのやり方は他に幾らでもある。お医者なら、他の選択肢を勧めるべきなのだ。ニコチンの禁断症状が”ストレス”というのなら、禁煙ガム、禁煙パッチがあるし、近々、禁煙内服薬までも上市される。そっちを勧めるべきなのだ。余り、ケナし過ぎると、JTに(財務省に?)やられそうであるが(笑)。”喫煙大国・日本”。ここでもやはり、国民の健康、生命よりも、税収とか業界の利益が優先なのである。優先順位をまるで間違っているのが今の日本である。我が国では、国民の健康、生命よりも、道路や橋が優先なのである。今の医療費削減政策をこのまま続けて、医療・介護システムが回復不能の状態になってから気付いても、もはや手遅れだと思うが。しかも、社会的弱者(病人、母子、高齢者、障害者等)ほどひどく被害をこうむるのが、この医療・介護崩壊なのだ。今すぐ声を上げるか、それとも自衛か、選択肢は限られている。私は内心、今すぐ声を上げても、もう間に合わないと考えているので、”自衛と予防”を主張しているのである。
その第四は、適量の飲酒を勧めている点は大いに評価できるのだが、アルコール飲料を分けて考えておられない点が問題と考えるのだ。今はもう、”酒は選んで摂る”べき時代なのだ。蒸留酒(=糖質ゼロ)や赤ワイン(=レスベラトロールを多く含む)はいいとして、糖質入りアルコール飲料(ビール、濁酒など)には気を付ける必要があるのだ。易吸収性・炭水化物(液体糖質)の過剰摂取につながるし、ウィレット博士らのハーバード疫学研究によると、乳癌や大腸癌も増えるからだ。国内の疫学データでも、清酒を多飲する上に、どぶろくをガンガンいく地方では大腸癌が多発するという。そういう処に、工藤先生のような俊才が出現するのは、ある意味、"必然"だったのだ。今まで、酒の中のエタノールの害ばかりを言い過ぎて来たきらいがある。同時に含まれている糖質にも、もっと目を向けるべきなのだ。だから、“糖質ゼロ”発泡酒がトピックスになるのだ。ビール系でも、最近出てきたこいつはお奨めである。出たばかりなので、まだ疫学データはないが(笑)。実は私も愛飲しているのだ。皆様もご存知のように、現在“糖質ゼロ戦争”が勃発中である。アサヒ・スタイルフリーの大ヒットを指をくえて見ておれなくなったのだろう。今月(二月)にはキリン(反町)がまず宣戦布告である。来月(三月)にはサントリー(藤岡)が、そして再来月(四月)にはサッポロ(ナインティナイン岡村・矢部)と、続々参戦する予定である。その昔の“ドライ戦争”の二の舞になるのか、はたまた違った展開になるのか?外野からゆっくり観戦である(笑)。因みに、”ビール腹”とは、ビールの中のアルコールが悪さをするのではない。エタノールは即エネルギーに変わり蓄積されないからだ。ビールに沢山含まれている糖質が内臓脂肪として蓄積する事で出来上がるのである。従って、糖質ゼロ発泡酒では原理的に、”ビール腹”にはなれないのだ。既に立派なビール腹なのに、どうしてもビールが止められない方は、この糖質ゼロ発泡酒に今すぐ変えられる事である。見る見るお腹が引っ込みますよ。これがホントの”体型自由自在”(スタイルフリー)なのだ。チャンチャン(笑)。お後が宜しい様で。
この様に、本書は素晴らしい章と、???な処の格差が非常に大きい、将に”玉石混淆の本”である。そんな訳で、星は残念ながら四つ。メタボ、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の方、痩身、減量、ダイエット、若返り、美容美肌、体力増強に関心のある方、LOHAS系、LOLAS系の方にお勧め出来る一冊である。また、釜池豊秋先生の著作(こちらは”玉ばかり”の傑作本)も一緒に読まれる事を強くお奨めする。もし、お金が余っていれば、田辺委員のご本も是非ご購読を(笑)。
〈注〉CR:一般にはCaloric Restrictionの略といわれている。通常エネルギー摂取量の60%にカロリー制限するとSirtuinsが活性化してくる。つまり”腹六分”がいいのだ。しかし、タンパク質と脂質の制限は奨められない。この二つは身体の大切な構成成分であり、また、体内で合成できない必須成分(必須アミノ酸と必須脂肪酸)も多く、栄養失調のリスクがあるからである。従って、Carbohydrate Restriction(炭水化物制限)のCR が、Sirtuinsを活性化する安全かつ確実な方法と私は考えている。炭水化物はカロリー・エネルギー源・燃料としての意味しかなく、また食事でわざわざ外から摂らなくても、体内で幾らでも合成できるからである(糖新生)。”必須糖質”なるものはヒトには存在しないのだ。もっと言えば、炭水化物を体外から摂ることは余りにリスクが大き過ぎるという知見、証拠が次々と明らかになりつつある。
Sirtuins:米MITのガレンテ教授の発見した長寿遺伝子Sir2 のHomologues Family 。CRで活性化してくる。21世紀の大発見で、ノーベル医学賞の最有力候補。
SirtuinDiet(サーチュインダイエット):私が14ヶ月前(2007.07.)から実践中の”規則正しくない”、”ヒト本来の”食事法。食べる事は生きる事であると同時に、老いる事でもあるというメタボ・エイジング仮説に基づいた”老いない食べ方”、”老いにくい食事法”と言える。かまいけ式食事術(1999年四国宇和島の巨人、現在のガリレオ:釜池豊秋先生が開発した革命的食事法。)の亜型でもある。糖質ゼロで肉魚食中心、1日一食の夕食のみ、更に、プチ断食(48h)や本断食(72h)を時々絡ませ、食べ物を口にする回数を節約する、食べたら速やかに睡る、長寿遺伝子Sirtuin活性化物質であるレスベラトロールを含む赤ワインやベリー類を積極的に摂る、等々がその柱である。魔法の遺伝子Sirtuinsの刺激を目指したCR食事法の一つで、食べる時は、腹一杯ドカ食いして、ガンガン飲んで(ワインや蒸留酒)、トコトン楽しむ(会話や雰囲気など)のがコツ。自分で言うのも変だが、まるで別人の様な体型(体重126Kgから80Kg、腹囲120cmから80cm、身長182cm)になった。インスリンが働かなくなって、精神的にも肉体的にも10歳以上若返ったのである。インスリンが働かないので、空腹感は全く無い。したがって、リバウンドの可能性もゼロ。タンパク質・脂質中心の食事は常に空腹感が無く、いつもご機嫌のまま、どんどん体重が減って行くという実にハッピーな状態にしてくれる一方で、炭水化物中心の食事は、すぐにお腹が空き、常に心満たされる事無く、どんどん体重が増えて行くという実にアンハッピーな状態をもたらすのである。ただ、一回の食事で量をこなせない人には余りお奨め出来ない。痩せ過ぎのリスクがある為である。そういうヒトには致し方ないので、1日2-3食の荒木式か、江部式がお奨め。それでも出来れば1日昼夜の2食までで、朝食は摂らないに超したことはない。人類は元々ボーンハンターとして出現(700-400万年前)し、肉食獣として進化してきた。本来の主食は骨髄と肉で、穀類には慣れていない。農耕はたった1万年前に始まったに過ぎないのだ。野生肉食動物は、食べれる時は腹一杯食べ、食べたらすぐ寝る、全く食べられない日も都度つどある。これをマネているというか、ヒト本来の食習慣に戻っていると理解すれば解りやすい。ヒト本来の食習慣はヒト本来の姿をもたらす。私がよい証拠である。更に、運動法やストレス・コントロール法まで含め、包括的に健康長寿(PPK:ピンピンコロリ)を目指したライフスタイルを、”LOLAS(ローラス)”として提唱させて戴いている。このLOLAS(Lifestyles Of Longevity And Sirtuins )は自分への最高の投資で、かつ、最大の安全保障である。
メタボ・エイジング理論: ”食べる”とは、ヒトが生きるため、成長するため、活動するため必須であるのは当たり前だが、”食べる”と言う事は、同時に、老いる事であり、病気になる事であり、早死にする事でもある、と言う極めて革命的な概念。伊藤裕教授(現慶大)の提唱なので、私は”伊藤理論”とか”伊藤仮説”と呼んでいる。蛋白質と脂質は前者(即ち栄養、材料である)、炭水化物は後者の面(即ち燃料に過ぎない。栄養素と呼ぶに値しない。むしろ嗜好品。タバコと一緒で依存性まである。)が強い。(炭水化物を)”食べる”度に、細胞内・代謝環境は大撹乱の緊急事態で、火事場のような大騒ぎである。これが老化、万病、早死につながるのである。(炭水化物を)”食べる”事が、緊急事態で修羅場を招き、上へ下への大騒ぎで、かつ万病や早老・早死につながるのなら、食べる回数は少ない程良く(1日1食、時には断食)、しかもゆっくり休む前に(夕食のみ)、そして炭水化物は出来るだけ控えめに、と言う事になる。糖質を安全にこなせる回数は残念ながら有限なのである。糖質摂取でもたらされるフリーラジカル等による細胞障害はドンドン蓄積し、いずれ病気、老化として顕在化してくるのだ。いわば日々、回数券を切っていると考えれば良い。生涯で糖質を口にする回数をスペア(節約)すれば、する程、糖尿病、メタボ、動脈硬化、高血圧、アレルギー、自己免疫、神経変性疾患、そして癌などとは無縁の健康長寿の人生(PPK:ピンピンコロリ)を送れる可能性が高まるのである。つまり、長生きしたければ、”糖質摂取回数券”は浪費してはならないのだ。ついこの間(半世紀前)まではいくら浪費したくても出来ない時代だったが、現在は誰でも簡単に浪費できてしまうのである。”精製糖質・自由摂取の罠”に嵌ってはならない。まず、この”糖質摂取回数券”の存在に気付かないといけない。そして日々、意識すべきである。 但し、節約するのも、浪費するのも、貴方(貴女)次第ではあるが、結局。回数券をスペア(節約)する事を目指した究極の方法を、私は SirtuinDiet(サーチュインダイエット)とかLOLAS(ローラス)として提唱させていただいている。
1万年前の取引:誕生以来400万年間、常に飢えていた人類が、1万年前、農耕を始めた事で、より多くの人口を養う基盤が固まった。社会は大型化し、各地に文明が芽生え、地球上の盟主への大出世の元となった。しかし、これと引き替え(トレードオフ、取引)に、人類は糖質という大きなリスク(万病の元、老化の元)を背負い込んだ。現在、地球上で何億人もが糖害病、穀物病に苦しんでいるのだ。この事実を呼ぶ。16億年前、我々のご先祖の原始的生命体が、その体内にミトコンドリアを取り込んだ事により、大型で複雑な生命体(多細胞生物)へ進化する道が拓けた代わりに、活性酸素の発生とそれによる酸化(サビの発生、これも万病の元で老化の元)という進化上の”宿命”を負うことになった、いわゆる”16億年前の大事件”とよく似ているのだ。
糖新生:肝臓(極一部は腎臓で)で糖以外の物質からグルコースを合成する事。アミノ酸を糖に変える経路(糖原性アミノ酸:アラニン,アスパラギン酸など)と中性脂肪(グリセロール)を糖に変える場合とがある。乳酸もアラニン経由で利用される。
スモール・デンスLDL:血中リポ蛋白の1分画で、TG-richリポ蛋白とか”超悪玉”とも称される。LDLはもともと血管壁に入らなければ毒性はない。ところが、糖質過剰摂取で血中中性脂肪が多いと、LDLは小型化して、血管壁に入り易くなって来る。これがスモール・デンスLDLで、極めて酸化(糖化)も受け易く、容易に酸化LDLとなる。この酸化LDLは異物として認識され、マクロファージに取り込まれ、泡沫細胞化、プラーク形成、ひいては粥状動脈硬化の主原因となる。そうなのだ。LDL自体は本来必要な栄養成分で、悪玉でも、不要でもなく、毒性もない。危険なのは高スモール・デンスLDLであって、高LDL-Cではない。誤解無きよう。だから、高LDL-Cはメタボの診断基準に入っていないのだ。ただ、スモール・デンスLDLは保険では測定できないので、その代理指標として、低HDL-Cがメタボの診断基準に組み込まれた。スモール・デンスLDLとHDL-Cは逆相関するからだ。低HDL-Cのヒトは高スモール・デンスLDLで、危険と考えて良い。最近、スモール・デンスLDL(酸化LDL)は糖質制限食で急速に減少する事が解ってきた。糖質を食べなければ、中性脂肪は急減、酸化ストレスも激減するからである。高脂肪食を幾ら摂っても、糖質さえ摂らなければ動脈硬化が起きない事はイヌイットが良い証拠である。スモール・デンス化も 酸化も糖化も起こらないのだから、当たり前の事なのだ。
ブリクマン指数:一日の喫煙本数x喫煙年数。一日20本で20年なら400になる。一日2箱なら10年で400超えとなる。
自衛と予防:自衛とは、自分の身は自分で守る。他力より自力が大切と言うこと。その為には、自分で感じて、考えて、自分で始めない限り本物にはならない。そんな能力が必要となる。従って、私は予てから、教育・啓蒙・情報伝達の重要性を強調している。 予防とは、二次より一次が大切と言うこと。二次医療(今の一般医学)より、一次医療(予防医学)が遙かに重要だと訴えている。予防に勝るもの無し。医師・医療者には予防医学など端から馬鹿にする人が多いが、まるで逆さまである。移植医療、再生医療も、iPS細胞など実に華々しいが、所詮は二次医療なのだ。(山中先生、ご免なさい。ケチを付けている訳ではありませんので。)予防には生活習慣の改善、特に食習慣の見直しが必須である。そんなことで、私は今、食物、医療介護、教育がライフワークと公言されているワタミ氏(渡邊美樹氏)に大層注目している。やっぱり、只者ではない。目の付け所が違う。要するにお目が高いのだ。
レスベラトロール:長寿遺伝子Sirtuinsを活性化するポリフェノールの一種。赤ワインや黒葡萄の皮に多い。老化予防効果だけでなく美肌効果、発癌予防作用もある。米国で大ヒット中のサプリでもある。日本でも内々で愛用している綺麗どころ・セレブ・エグゼキュティブは多い。

