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カスタマーレビュー
おすすめ度:
一般的な文書作成にも当てはまる
(2008-11-11)
ちょっと前に、「プロの小説家になる作家養成塾」という本を読んで面白かったので、同じ著者の本を探して読んでみた。
面白いし、ためになりそうな気がする。
プロ作家になるためと題打ってあるが、これは一般的な文書作成時にもいえることばかりだ。
その当たり前のことが、自分を含めてなんとできないことか!
1度原稿を書いてしまうと、どうしても未練が出るのだけれど、そのためばっさり削る、めためたに書き直す、ということに気後れが出るのだけれど、それでは良くないと言うことをつくづく思い知らされる本だ。
マニュアル的な、あまりにマニュアル的な
(2008-02-02)
主に公募への投稿を考えている作家志望者向けに「審査に通る小説」の書き方を指南した本である。実際に審査員や作家養成講座の講師として多くの作品に目を通した著者だけあり、特に初心者が陥りがちな失敗---当人は斬新なつもりで実は陳腐なアイディアや、読み手を白けさせる冗長な文章について書かれた部分など、「そういえば自分もやってしまった」と思い当たる人は多いだろう。他にも、長編と短編の違いや推敲の技術、仕事と執筆を両立させるコツなど、いろいろと参考になる内容が盛り込まれている。
しかし一方で、読めば読むほど、著者が求める模範解答的な小説のスタイルに根本的な疑問が湧いてくるのも事実である。群像小説はだめ(『三国志演義』失格)。「神の目線」はだめ(『モンテ・クリスト伯』失格)。視点はなるべく固定し、途中で変えるのは良くない(『水滸伝』失格)。物語は時系列に沿って進め、カットバックはしないこと(『そして誰もいなくなった』失格)。本筋と関係のない挿話や解説を入れてはならない(『レ・ミゼラブル』『吾輩は猫である』失格)…。挙げ句に、そうした厳しい選別の末に求められる小説が「落涙うるうるの感動ドラマ」では、あまりに哀しくないだろうか。さらに、長編1編を30分から1時間で読まねばならない予備審査や最初の1枚だけ読まれていきなり落とされる作品の話を聞くと、こうした極端なまでの消去法で、出版社や審査員が本当に「新しい才能」や「個性ある作品」を掬い上げることができているのか気になってしまう。
それとも、このような疑問を抱くのは、私自身が10年以上も前からあちこちの公募に作品を投稿しては講評さえもらえずに落選し続けている事への、単なるひがみに過ぎないのでしょうか。ただ、少なくとも、私の屍を踏み越えて進む若い皆さんには、(知っておくこと自体は無駄ではないにせよ)マニュアル化された禁じ手だらけの小説像に囚われず、自由でスケールの大きな作品を目指してほしいものです。
物足りなさを感じた
(2007-11-22)
氏の「プロ作家養成塾」を拡張し、新たな要素も含めて書かれた本であることが窺える。
内容が前著と重複する部分が多かったが、同じような事項も別の側面で捉えられていたり、より噛み砕いた書き方が為されていたりと、別の本として出すだけの工夫が凝らされていた。
ただやはり、比較的初心者を狙っているような部分があり、物足りなさを感じざるを得なかった。多少前著からの発展した部分やより高度な部分のノウハウも書かれていれば当方としては尚嬉しかった。
しかし、基礎基本を忘れてはならないという意味で強く印象付けられた部分もあった。
作家としての必要十分条件を濃縮しトレンドの要素も追加した、時代に沿った指南書であると思う。
プロ作家になるための参考書としてはレベルが低い
(2006-09-15)
あとがきに「この書で述べたことを総て守れば、一次予選落ちなどと言う不様な結果にはならないはずである」とあるが、今は数多ある文学賞の一つや二つをとっても作家になれないご時世である。私も著者の前作「プロ作家養成塾」を読み、ある賞に応募し、おかげさまで二次予選を通過することはできたが、残念ながらそれまでであった。
若桜木氏の本は、ただ抽象的なことが書かれているのではなく、具体的に応募作を分析し、欠点を指摘したり、参考になる作品の例を数多く挙げており、そうしたところは非常に親切ないい本だと思うが、レベルとしては「養成塾」と同程度である。もっともある意味では、「上級」とは、他者の思いつかないようなストーリー展開や妄想力、また、読み手の思いもよらないような展開やどんでん返しなどを書けるかどうかにかかっているのかもしれない。その点では、だいぶ古いが江戸川乱歩の短編集などを読むとすごいと思う。
ケータイやパソコン、ハイテク犯罪などの「今的」話題の入れ方や、原稿持ち込み」の一種として新聞広告などがよく出る共同(協力)出版の功罪についても書いてほしいと思った。
重要な項目毎に解説されていたら
(2006-08-18)
プロ作家になるための四十カ条として質問形式にしたのは良いのだが、重要な項目やポイントを把握しにくいのが残念である。
例えば、重要な事については太字で示すなり書体を変えるなりして強調して欲しかった。
また、説明に使用されているジャンルが推理ものやSFものエンターテイメントものに偏っている傾向があるのも残念。もっと幅広いジャンルでの説明が欲しい。
例に示された作品が初めから明らかに問題点を持っているのに、しつこくページを割いて載せてあるのも無駄と思える。
強調すべき所はそれなりに工夫した書き方にするべきで、講師としての手解きが物足りない。
おすすめ度:
一般的な文書作成にも当てはまる
ちょっと前に、「プロの小説家になる作家養成塾」という本を読んで面白かったので、同じ著者の本を探して読んでみた。
面白いし、ためになりそうな気がする。
プロ作家になるためと題打ってあるが、これは一般的な文書作成時にもいえることばかりだ。
その当たり前のことが、自分を含めてなんとできないことか!
1度原稿を書いてしまうと、どうしても未練が出るのだけれど、そのためばっさり削る、めためたに書き直す、ということに気後れが出るのだけれど、それでは良くないと言うことをつくづく思い知らされる本だ。
マニュアル的な、あまりにマニュアル的な
主に公募への投稿を考えている作家志望者向けに「審査に通る小説」の書き方を指南した本である。実際に審査員や作家養成講座の講師として多くの作品に目を通した著者だけあり、特に初心者が陥りがちな失敗---当人は斬新なつもりで実は陳腐なアイディアや、読み手を白けさせる冗長な文章について書かれた部分など、「そういえば自分もやってしまった」と思い当たる人は多いだろう。他にも、長編と短編の違いや推敲の技術、仕事と執筆を両立させるコツなど、いろいろと参考になる内容が盛り込まれている。
しかし一方で、読めば読むほど、著者が求める模範解答的な小説のスタイルに根本的な疑問が湧いてくるのも事実である。群像小説はだめ(『三国志演義』失格)。「神の目線」はだめ(『モンテ・クリスト伯』失格)。視点はなるべく固定し、途中で変えるのは良くない(『水滸伝』失格)。物語は時系列に沿って進め、カットバックはしないこと(『そして誰もいなくなった』失格)。本筋と関係のない挿話や解説を入れてはならない(『レ・ミゼラブル』『吾輩は猫である』失格)…。挙げ句に、そうした厳しい選別の末に求められる小説が「落涙うるうるの感動ドラマ」では、あまりに哀しくないだろうか。さらに、長編1編を30分から1時間で読まねばならない予備審査や最初の1枚だけ読まれていきなり落とされる作品の話を聞くと、こうした極端なまでの消去法で、出版社や審査員が本当に「新しい才能」や「個性ある作品」を掬い上げることができているのか気になってしまう。
それとも、このような疑問を抱くのは、私自身が10年以上も前からあちこちの公募に作品を投稿しては講評さえもらえずに落選し続けている事への、単なるひがみに過ぎないのでしょうか。ただ、少なくとも、私の屍を踏み越えて進む若い皆さんには、(知っておくこと自体は無駄ではないにせよ)マニュアル化された禁じ手だらけの小説像に囚われず、自由でスケールの大きな作品を目指してほしいものです。
物足りなさを感じた
氏の「プロ作家養成塾」を拡張し、新たな要素も含めて書かれた本であることが窺える。
内容が前著と重複する部分が多かったが、同じような事項も別の側面で捉えられていたり、より噛み砕いた書き方が為されていたりと、別の本として出すだけの工夫が凝らされていた。
ただやはり、比較的初心者を狙っているような部分があり、物足りなさを感じざるを得なかった。多少前著からの発展した部分やより高度な部分のノウハウも書かれていれば当方としては尚嬉しかった。
しかし、基礎基本を忘れてはならないという意味で強く印象付けられた部分もあった。
作家としての必要十分条件を濃縮しトレンドの要素も追加した、時代に沿った指南書であると思う。
プロ作家になるための参考書としてはレベルが低い
あとがきに「この書で述べたことを総て守れば、一次予選落ちなどと言う不様な結果にはならないはずである」とあるが、今は数多ある文学賞の一つや二つをとっても作家になれないご時世である。私も著者の前作「プロ作家養成塾」を読み、ある賞に応募し、おかげさまで二次予選を通過することはできたが、残念ながらそれまでであった。
若桜木氏の本は、ただ抽象的なことが書かれているのではなく、具体的に応募作を分析し、欠点を指摘したり、参考になる作品の例を数多く挙げており、そうしたところは非常に親切ないい本だと思うが、レベルとしては「養成塾」と同程度である。もっともある意味では、「上級」とは、他者の思いつかないようなストーリー展開や妄想力、また、読み手の思いもよらないような展開やどんでん返しなどを書けるかどうかにかかっているのかもしれない。その点では、だいぶ古いが江戸川乱歩の短編集などを読むとすごいと思う。
ケータイやパソコン、ハイテク犯罪などの「今的」話題の入れ方や、原稿持ち込み」の一種として新聞広告などがよく出る共同(協力)出版の功罪についても書いてほしいと思った。
重要な項目毎に解説されていたら
プロ作家になるための四十カ条として質問形式にしたのは良いのだが、重要な項目やポイントを把握しにくいのが残念である。
例えば、重要な事については太字で示すなり書体を変えるなりして強調して欲しかった。
また、説明に使用されているジャンルが推理ものやSFものエンターテイメントものに偏っている傾向があるのも残念。もっと幅広いジャンルでの説明が欲しい。
例に示された作品が初めから明らかに問題点を持っているのに、しつこくページを割いて載せてあるのも無駄と思える。
強調すべき所はそれなりに工夫した書き方にするべきで、講師としての手解きが物足りない。

