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カスタマーレビュー
おすすめ度:
現代に合わせているから長く続けられて、老舗になるって説得力
(2007-04-05)
立川流の面々はどうしてこんなにも個性豊かなのだろう。志の輔、志らく、談春、そして談笑。皆が皆、談志の“亜流”ではない。っつーか談志は真似出来ない。もちろん断片的に受け継いでいる部分はあるけど、志の輔と志らく、志らくと談春って弟子同士にはほとんど共通項が見られない。他の一門だと、弟子同士が皆、師匠のエピゴーネンで似たり寄ったり、なんてのもあるもんね。
で、談笑。この改作落語全集、はっきり言って、読み物のほうが高座より面白いかも。それ位、完成度高い。もっともっと面白く演れるネタだ。まだまだ表現のほうが雑だと思う。“完成度高い”っての、いきなり前言撤回の部分としては、「片棒・改」のとこで、“赤坂から美形ホストを千人”ってくだりがあるけど、赤坂にはホストクラブって無くて、やっぱ歌舞伎町だし、これは誤植かもしれないけど、宝塚の“月・花・雪・星・そして空”ってくだりね。これってもちろん「空」じゃなくて「宙」。瑣末なことのようだけど、改作の意味ってアップデイト、現代に最適化するってことだよね。テレビのお笑いって、ありゃ芸じゃないって言う人もいるけど、差異へのこだわりって落語の比じゃないからね。素人のほうが下手なプロよりイマのニュアンス持ってる訳だし、そこの共感、代弁も笑いの重要な要素な訳で。本来のお笑いは素人の一歩も二歩も先に行かなきゃ。とは言え、古典でも新作でもない談笑の改作路線を俺は推す。唐沢俊一の「老舗と言われている店ほど味を変えている」「現代に合わせているから長く店が続けられて、老舗になる」ってのは説得力のあるエピソードだよね。
「げろ指南」「薄型テレビ算」そしてなんと言っても「シャブ浜」が秀逸!毎年暮れに微妙にアップデイトされた“シャブ浜ヴァージョン何点何”っての、聴いてみたいね。
すべてを超えていけ!
(2006-09-24)
この本の内容は、題名の「超落語」などでは表せきれないすさまじさ、素晴らしさにあふれております。
唯一の欠点は、(落語本全般に言えること)落語というものは会話体で成り立っている一人掛け合いの芸能なので、紹介される
落語のすべてが活字になっていると漫才の台本のようになっているのですね。
だから読み手は、会話の間を自分の頭の中で再構築しながら読まないと、その話の面白さを味わいつくせない恐れがあるということです。
それを差し引いても、談笑師匠の発想の目が覚めるような新しさ、既成概念をぶっ壊す破壊力、壊された
後から生まれる落語のセンスの良さを、驚嘆しながら読むことが出来る一冊だと思います。
私のような従来の落語も知っている落語ファンには、今までの古典落語はこうだったけど、そーいう風にも出来るのか、うーん、新しい!!と感動できるし、
今まで落語を聴いたことが無い人は、昔のことをもっともらしく言われてもぜんぜんピーンと来ないけれど、
この話だったらわかるし、共感できるし笑える!となるんじゃないかと思います。
師匠は新作も作りますが、今回収録されているものは古典の改作です。師匠の改作振りがすさまじすぎて、まったく原形をとどめていなかったりする場合もあります。
発想が飛びすぎて改作の意図を汲みきれないなと思っても、唐沢先生の博識から湧き出る深い考察による解説が
すべての落語についていて、さらにポーンとひざを打てる親切設計です。
この本は談笑師匠のさらに師匠、立川談志が切り開いた道のさらに先を行く、すべてを超えて行けという「煽り」の書です。
おすすめ度:
現代に合わせているから長く続けられて、老舗になるって説得力
立川流の面々はどうしてこんなにも個性豊かなのだろう。志の輔、志らく、談春、そして談笑。皆が皆、談志の“亜流”ではない。っつーか談志は真似出来ない。もちろん断片的に受け継いでいる部分はあるけど、志の輔と志らく、志らくと談春って弟子同士にはほとんど共通項が見られない。他の一門だと、弟子同士が皆、師匠のエピゴーネンで似たり寄ったり、なんてのもあるもんね。
で、談笑。この改作落語全集、はっきり言って、読み物のほうが高座より面白いかも。それ位、完成度高い。もっともっと面白く演れるネタだ。まだまだ表現のほうが雑だと思う。“完成度高い”っての、いきなり前言撤回の部分としては、「片棒・改」のとこで、“赤坂から美形ホストを千人”ってくだりがあるけど、赤坂にはホストクラブって無くて、やっぱ歌舞伎町だし、これは誤植かもしれないけど、宝塚の“月・花・雪・星・そして空”ってくだりね。これってもちろん「空」じゃなくて「宙」。瑣末なことのようだけど、改作の意味ってアップデイト、現代に最適化するってことだよね。テレビのお笑いって、ありゃ芸じゃないって言う人もいるけど、差異へのこだわりって落語の比じゃないからね。素人のほうが下手なプロよりイマのニュアンス持ってる訳だし、そこの共感、代弁も笑いの重要な要素な訳で。本来のお笑いは素人の一歩も二歩も先に行かなきゃ。とは言え、古典でも新作でもない談笑の改作路線を俺は推す。唐沢俊一の「老舗と言われている店ほど味を変えている」「現代に合わせているから長く店が続けられて、老舗になる」ってのは説得力のあるエピソードだよね。
「げろ指南」「薄型テレビ算」そしてなんと言っても「シャブ浜」が秀逸!毎年暮れに微妙にアップデイトされた“シャブ浜ヴァージョン何点何”っての、聴いてみたいね。
すべてを超えていけ!
この本の内容は、題名の「超落語」などでは表せきれないすさまじさ、素晴らしさにあふれております。
唯一の欠点は、(落語本全般に言えること)落語というものは会話体で成り立っている一人掛け合いの芸能なので、紹介される
落語のすべてが活字になっていると漫才の台本のようになっているのですね。
だから読み手は、会話の間を自分の頭の中で再構築しながら読まないと、その話の面白さを味わいつくせない恐れがあるということです。
それを差し引いても、談笑師匠の発想の目が覚めるような新しさ、既成概念をぶっ壊す破壊力、壊された
後から生まれる落語のセンスの良さを、驚嘆しながら読むことが出来る一冊だと思います。
私のような従来の落語も知っている落語ファンには、今までの古典落語はこうだったけど、そーいう風にも出来るのか、うーん、新しい!!と感動できるし、
今まで落語を聴いたことが無い人は、昔のことをもっともらしく言われてもぜんぜんピーンと来ないけれど、
この話だったらわかるし、共感できるし笑える!となるんじゃないかと思います。
師匠は新作も作りますが、今回収録されているものは古典の改作です。師匠の改作振りがすさまじすぎて、まったく原形をとどめていなかったりする場合もあります。
発想が飛びすぎて改作の意図を汲みきれないなと思っても、唐沢先生の博識から湧き出る深い考察による解説が
すべての落語についていて、さらにポーンとひざを打てる親切設計です。
この本は談笑師匠のさらに師匠、立川談志が切り開いた道のさらに先を行く、すべてを超えて行けという「煽り」の書です。

