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カスタマーレビュー
おすすめ度:
病床日誌として
(2008-11-10)
本書にいたるまでの著者の来歴やその相貌についてはamazonでのレビューなどで接し得るから、私は触れない。
著者は下咽頭癌の手術を受け喉に呼吸のための穴が開き「声をなくして」しまう。本書は一患者の手による長期に渡る詳細な病床日誌だろう。他に類書を挙げるとしたら、石和鷹『地獄は一定すみかぞかし―小説 暁烏敏』(新潮社,1997年;新潮文庫,2000年)くらいか。ただ、石和の書物は患者自身による自己開示という点では、永沢の書物ほど詳しくはない。永沢の記述は、まさに患者自身による病状認識や内面の吐露そのものである。
「小説(作為・仮構)と現実とを取り違えるな」などと言う無かれ。実際にこうした病気の患者と常に関わる人間にしてみれば、言葉少ない彼ら患者のことを良く知るために、たとえ仮構であってもそれに頼らねばならぬ時があるのだ。
まず読んで。次は・・・
(2006-11-02)
まずは、心からご冥福をお祈りいたします。
そして、ありがとうございました。
(AV女優も)読んだことのない人へ。まあ、読んでみて。で、気が向いたら感じたことを書いてみて。人と人は繋がってなけりゃ生きてけないんだから。そんな風に“感じ”られたらラッキーっす。一生懸命もいいけどね。
あなたの文章がもう読めないのはさみしい
(2006-11-02)
「AV女優」も「風俗の人たち」も大好きだった。
職に徹する人々への愛情に満ちあふれていた。
がんは、これほどの名インタビュアーから声を奪った。
神も仏もない。
声をなくすということは、人と会う機会が減っていくということ。
会いたいのに、まわりも気を遣って、会わなくなるから。
本書に書かれているように、FAX通信、になってしまう。
でも、声が出なくても、会わなければ伝わらないニュアンス、空気があるのだ。
氏は、そのニュアンス、空気でインタビューする人だった。
インタビューが日常だった人が声を奪われるなんてどれほどつらかっただろう。
今日、氏の訃報に接した。
ご冥福をお祈りします。
雫の人生
(2005-12-26)
インタビュアーが声を無くした・・・。それは空を飛ぶ鳥が翼をもがれたに等しい、はずだ。だけどこの本から聞こえる永沢さんの声はそんな悲劇を語らない。いつものように自分や奥さんや主治医をはじめとした周りの人たちを題材にして、優しく不器用でほろ苦い人生模様を語ってくれる。どうか永沢さんあなたの作品のファンの為にすこーしだけお酒を控えてください。
声をなくしても
(2005-09-21)
「AV女優」や「風俗の人たち」を読んでました。
とっても甘えたで、不器用な人だなあと思います。
だからこそきっとあんな人の心を開くインタビューができるんでしょう。
おすすめ度:
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本書にいたるまでの著者の来歴やその相貌についてはamazonでのレビューなどで接し得るから、私は触れない。
著者は下咽頭癌の手術を受け喉に呼吸のための穴が開き「声をなくして」しまう。本書は一患者の手による長期に渡る詳細な病床日誌だろう。他に類書を挙げるとしたら、石和鷹『地獄は一定すみかぞかし―小説 暁烏敏』(新潮社,1997年;新潮文庫,2000年)くらいか。ただ、石和の書物は患者自身による自己開示という点では、永沢の書物ほど詳しくはない。永沢の記述は、まさに患者自身による病状認識や内面の吐露そのものである。
「小説(作為・仮構)と現実とを取り違えるな」などと言う無かれ。実際にこうした病気の患者と常に関わる人間にしてみれば、言葉少ない彼ら患者のことを良く知るために、たとえ仮構であってもそれに頼らねばならぬ時があるのだ。
まず読んで。次は・・・
まずは、心からご冥福をお祈りいたします。
そして、ありがとうございました。
(AV女優も)読んだことのない人へ。まあ、読んでみて。で、気が向いたら感じたことを書いてみて。人と人は繋がってなけりゃ生きてけないんだから。そんな風に“感じ”られたらラッキーっす。一生懸命もいいけどね。
あなたの文章がもう読めないのはさみしい
「AV女優」も「風俗の人たち」も大好きだった。
職に徹する人々への愛情に満ちあふれていた。
がんは、これほどの名インタビュアーから声を奪った。
神も仏もない。
声をなくすということは、人と会う機会が減っていくということ。
会いたいのに、まわりも気を遣って、会わなくなるから。
本書に書かれているように、FAX通信、になってしまう。
でも、声が出なくても、会わなければ伝わらないニュアンス、空気があるのだ。
氏は、そのニュアンス、空気でインタビューする人だった。
インタビューが日常だった人が声を奪われるなんてどれほどつらかっただろう。
今日、氏の訃報に接した。
ご冥福をお祈りします。
雫の人生
インタビュアーが声を無くした・・・。それは空を飛ぶ鳥が翼をもがれたに等しい、はずだ。だけどこの本から聞こえる永沢さんの声はそんな悲劇を語らない。いつものように自分や奥さんや主治医をはじめとした周りの人たちを題材にして、優しく不器用でほろ苦い人生模様を語ってくれる。どうか永沢さんあなたの作品のファンの為にすこーしだけお酒を控えてください。
声をなくしても
「AV女優」や「風俗の人たち」を読んでました。
とっても甘えたで、不器用な人だなあと思います。
だからこそきっとあんな人の心を開くインタビューができるんでしょう。
そんな永沢さんが声をなくした。
しかもインターネットもやらず、外出も病院以外はほとんどしない。
働かない。おくさんにたよりきり。
そう、今はやりの「自己責任」や「自立・自助」「効率性」からは程遠いわけです。
「自己責任」や「自立・自助」の立場からすれば、永沢さんの存在は
「死」に等しい。
そんな永沢さんが、「生きろ、生きよう」という。本書は、亡くなっていく友人やかつてインタビューした人、そして無くなっていく(大ファンだった)近鉄バッファローズ…そうした「過ぎ去ろう」とするものへのふかい愛情と、過ぎ去ることへの抗いの書なのだとおもう。

