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カスタマーレビュー
おすすめ度:
一家に一冊
(2008-02-18)
この内容で1000円(税別)はコストパフォーマンス高し。
単純に著者自身の診療経験だけでなく、幅広い資料を集めて書いただけの事はあります。
CDロムの形式で参考文献をすべてリンクさせるような出版もありかも知れません。
それなら医療関係者にとってもよい資料集になるでしょう。本でそれをやると、
厚さ18ミリの本書はきっと2倍以上になってしまうはず。
タイトルは「のんではいけない」ですが、実際にはのんでよいもの、使うべきでない
ものを理路整然と示しており、財布にやさしい医療を教えてくれているので
とても良心的な本です。
なぜ効かないのに高い薬が認可されるか知りませんでしたが、90年代までにすでに
主要な薬品が開発されつくしてしまったというのには驚きました。
それなら都合の悪いデータを巧妙に隠蔽できる仕組みから作ってまで新しい薬を
認可する様にした理屈もよく理解できます。
P166の長妻議員の2003年の質問趣意書で、一般用医薬品による死亡例が
政府答弁書にて明らかにされたのは知りませんでした。このころからミスター
年金は活躍していたのですね。
P202の事例も実に生々しい。不要な薬を投与した事がきっかけで連鎖的に起こる
医療ミスの話は工場の現場での災害事例とメカニズムがとても似ているので、
人ごととはとても思えません。
古くは水俣病、現在では薬害エイズに薬害C型肝炎と、責任有る立場の人たちの
不作為による犠牲が全く止まらないのがこの国です。残念ながら。
ならば多くの人がこの本を読んで自衛策を採るのが当面の有効手段と感じました。
まぁ、こんな本を執筆したら今までうまい汁を吸ってきた人たちからバッシング
されるのもわかります。
じっくり読めばよい点が納得できる。
(2008-01-18)
金曜日の出版なのでいけない本のひとつかと思ってしまいがちですが、内容をよく読めば意外といっては著者に失礼ですがまっとうなものです。
効能別にまず薬剤の解説があり、その後に実際の薬品名(商品名)が「必要」、「ほぼ不要」、「危険」などと分類されコメント入りで掲載されています。この分類の言葉が実際に服用している人にとっては不安に感じるところがあるかもしれません。これは他の言葉に置き換えたほうが良かったでしょう。しかし副作用はその強弱はあれど薬にはつきものです。これをどう受け止めるかですが、やはり自分がどのような薬を飲んでその薬にはどのような副作用がありそれをどのくらいの期間飲んで何か体調など以前と比べて変化はないか自分の身体をよく観察することが必要です。そのうえで疑問なことは医師や薬剤師と十分に相談することが大切です。自己判断してかえって危険な目にあうことが一番不幸なことです。
約240ページのなかに多くの薬剤について詰め込んであるためデータを含めた情報量は確実に少ないですので、これを参考にして他書にて詳細を調べることをおすすめします。良い点も悪い点も情報をオープンにするという姿勢は大いに評価したいと思います。
警鐘を鳴らすのは重要だが・・・
(2007-11-17)
職業柄、医薬品の安全性に関してはある程度精通しているつもりではありますが、本書のように重大な副作用について、ことさら重きを置いて訴えかけることが、どれだけその疾患に苦しんでいる方の悩みを深きものにしているのかを認識してもらいたいです。本著者は様々な場面で医薬品の「罪」のみを取り上げ、「功」については過小評価しています。今、日本の医薬品は承認されるまでも承認以降も、売れる売れないにかかわらず大変な安全性の精査をそれこそ血の滲むような多くの人間の努力で行っています。それをこのような主張の書籍によって、ないがしろにされるような世の中にはなってもらいたくないものです。例えば「間質性肺炎」の副作用の発現とその治療薬が健康に貢献して社会生活が健全に出来るようになるベネフィットを比較しただけでも、自ずと明らかなことです。治療を行う医師も、その薬を使用してもらいたい製薬企業も、正しい情報提供を行うことで国民の健康生活に寄与するという使命を忘れてはいないでしょう。
参考にはなりますが、必要薬、不必要薬の分類は単純過ぎるように思います。
(2007-09-08)
参考になる本ですが、薬をあまりに単純に必要なものと不必要なものや危険なものに分けてしまっているように思います。小柴胡湯を間質性肺炎の副作用があるだけで、危険な藥にしてしまっています。間質性肺炎の副作用はまれであり、さらに証を無視して使った可能性が高いです。必要に分類する藥も多くの副作用があるわけで、そのことは紙面の関係もあるのでしょうがあまり触れられていません。次のようなことは参考になります。
1 H2 blocker(ガスターなど)はせん妄を起こすことが多い。
2 痛風の治療は少量の重曹を飲み、尿をアルカリ化し、水をたくさん飲んで尿をたくさん排出する。尿酸が尿中に出る。
3 吸入ステロイドはbeclometasone(アルデシンなど)を常用量で使用する限り成長障害などの重い副作用はない。
4 正露丸は主成分がクレオソートで、これはフェノール化合物であり、細胞毒である。
5 酸化マグネシウムは腎障害の人はマグネシウムが蓄積するので注意する。
6 硝酸薬は短期間しか効果がない。連続して使うと耐性ができ効かなくなる。
7 強力ネオミノファーゲンは日本だけの藥である。
本当に薬を飲まないといけない人にまで「飲むな」と言っているようなもの
(2007-07-09)
他のレビュアーと同じく、「この薬で症状が治まっている人もいるんだけど」と思いたくなる内容が多い。
それに、「著者はいったい何がしたいのだろう?」と思う。「無駄な処方をやめさせて、国民医療費を下げる!」という大志を抱いているのだろうか?そのへんがよくわからない。
たとえば、「スタチンを飲むとガンになる」というが、この本では、スタチンを飲んでコレステロールを下げた人のガン死亡率が出ていない。単に「ガンになる」といっているだけで、その根拠となる文献も出ていない。
スタチンをずーっと飲み続けて将来ガンになる確率と、コレステロールが高くて数年以内に血管詰まらせて心筋梗塞になる人の確率はどちらが高いのか、あるいは、ガン発症とスタチン服用との間にどれだけの因果関係があるのか?それについての出典がなかった。
おそらく、スタチンを飲んでいる多くの患者さんは、ショッキングなタイトルにひきずられて(本当に必要な人も含めて)、「え???私もガンになるわけ???やだあ〜〜〜!飲むのやめよ!」となってしまうだろう。
こういう書物は誰かれなく購入できるのだし、本当は「薬を飲まないといけない人」までもが「あ!この薬は危険なんだ!」と、服用をやめた場合、それによって起こる患者の不利益を「自己責任だから」とつっぱねるのだろうか?
著者は様々な論文を読んでレビューしているようだが、その論文からとってきた(らしい)グラフも、本書では「改変」されており、「都合よく解釈してるんじゃないの?」と疑いたくもなる。
そういう本だった。
おすすめ度:
一家に一冊
この内容で1000円(税別)はコストパフォーマンス高し。
単純に著者自身の診療経験だけでなく、幅広い資料を集めて書いただけの事はあります。
CDロムの形式で参考文献をすべてリンクさせるような出版もありかも知れません。
それなら医療関係者にとってもよい資料集になるでしょう。本でそれをやると、
厚さ18ミリの本書はきっと2倍以上になってしまうはず。
タイトルは「のんではいけない」ですが、実際にはのんでよいもの、使うべきでない
ものを理路整然と示しており、財布にやさしい医療を教えてくれているので
とても良心的な本です。
なぜ効かないのに高い薬が認可されるか知りませんでしたが、90年代までにすでに
主要な薬品が開発されつくしてしまったというのには驚きました。
それなら都合の悪いデータを巧妙に隠蔽できる仕組みから作ってまで新しい薬を
認可する様にした理屈もよく理解できます。
P166の長妻議員の2003年の質問趣意書で、一般用医薬品による死亡例が
政府答弁書にて明らかにされたのは知りませんでした。このころからミスター
年金は活躍していたのですね。
P202の事例も実に生々しい。不要な薬を投与した事がきっかけで連鎖的に起こる
医療ミスの話は工場の現場での災害事例とメカニズムがとても似ているので、
人ごととはとても思えません。
古くは水俣病、現在では薬害エイズに薬害C型肝炎と、責任有る立場の人たちの
不作為による犠牲が全く止まらないのがこの国です。残念ながら。
ならば多くの人がこの本を読んで自衛策を採るのが当面の有効手段と感じました。
まぁ、こんな本を執筆したら今までうまい汁を吸ってきた人たちからバッシング
されるのもわかります。
じっくり読めばよい点が納得できる。
金曜日の出版なのでいけない本のひとつかと思ってしまいがちですが、内容をよく読めば意外といっては著者に失礼ですがまっとうなものです。
効能別にまず薬剤の解説があり、その後に実際の薬品名(商品名)が「必要」、「ほぼ不要」、「危険」などと分類されコメント入りで掲載されています。この分類の言葉が実際に服用している人にとっては不安に感じるところがあるかもしれません。これは他の言葉に置き換えたほうが良かったでしょう。しかし副作用はその強弱はあれど薬にはつきものです。これをどう受け止めるかですが、やはり自分がどのような薬を飲んでその薬にはどのような副作用がありそれをどのくらいの期間飲んで何か体調など以前と比べて変化はないか自分の身体をよく観察することが必要です。そのうえで疑問なことは医師や薬剤師と十分に相談することが大切です。自己判断してかえって危険な目にあうことが一番不幸なことです。
約240ページのなかに多くの薬剤について詰め込んであるためデータを含めた情報量は確実に少ないですので、これを参考にして他書にて詳細を調べることをおすすめします。良い点も悪い点も情報をオープンにするという姿勢は大いに評価したいと思います。
警鐘を鳴らすのは重要だが・・・
職業柄、医薬品の安全性に関してはある程度精通しているつもりではありますが、本書のように重大な副作用について、ことさら重きを置いて訴えかけることが、どれだけその疾患に苦しんでいる方の悩みを深きものにしているのかを認識してもらいたいです。本著者は様々な場面で医薬品の「罪」のみを取り上げ、「功」については過小評価しています。今、日本の医薬品は承認されるまでも承認以降も、売れる売れないにかかわらず大変な安全性の精査をそれこそ血の滲むような多くの人間の努力で行っています。それをこのような主張の書籍によって、ないがしろにされるような世の中にはなってもらいたくないものです。例えば「間質性肺炎」の副作用の発現とその治療薬が健康に貢献して社会生活が健全に出来るようになるベネフィットを比較しただけでも、自ずと明らかなことです。治療を行う医師も、その薬を使用してもらいたい製薬企業も、正しい情報提供を行うことで国民の健康生活に寄与するという使命を忘れてはいないでしょう。
参考にはなりますが、必要薬、不必要薬の分類は単純過ぎるように思います。
参考になる本ですが、薬をあまりに単純に必要なものと不必要なものや危険なものに分けてしまっているように思います。小柴胡湯を間質性肺炎の副作用があるだけで、危険な藥にしてしまっています。間質性肺炎の副作用はまれであり、さらに証を無視して使った可能性が高いです。必要に分類する藥も多くの副作用があるわけで、そのことは紙面の関係もあるのでしょうがあまり触れられていません。次のようなことは参考になります。
1 H2 blocker(ガスターなど)はせん妄を起こすことが多い。
2 痛風の治療は少量の重曹を飲み、尿をアルカリ化し、水をたくさん飲んで尿をたくさん排出する。尿酸が尿中に出る。
3 吸入ステロイドはbeclometasone(アルデシンなど)を常用量で使用する限り成長障害などの重い副作用はない。
4 正露丸は主成分がクレオソートで、これはフェノール化合物であり、細胞毒である。
5 酸化マグネシウムは腎障害の人はマグネシウムが蓄積するので注意する。
6 硝酸薬は短期間しか効果がない。連続して使うと耐性ができ効かなくなる。
7 強力ネオミノファーゲンは日本だけの藥である。
本当に薬を飲まないといけない人にまで「飲むな」と言っているようなもの
他のレビュアーと同じく、「この薬で症状が治まっている人もいるんだけど」と思いたくなる内容が多い。
それに、「著者はいったい何がしたいのだろう?」と思う。「無駄な処方をやめさせて、国民医療費を下げる!」という大志を抱いているのだろうか?そのへんがよくわからない。
たとえば、「スタチンを飲むとガンになる」というが、この本では、スタチンを飲んでコレステロールを下げた人のガン死亡率が出ていない。単に「ガンになる」といっているだけで、その根拠となる文献も出ていない。
スタチンをずーっと飲み続けて将来ガンになる確率と、コレステロールが高くて数年以内に血管詰まらせて心筋梗塞になる人の確率はどちらが高いのか、あるいは、ガン発症とスタチン服用との間にどれだけの因果関係があるのか?それについての出典がなかった。
おそらく、スタチンを飲んでいる多くの患者さんは、ショッキングなタイトルにひきずられて(本当に必要な人も含めて)、「え???私もガンになるわけ???やだあ〜〜〜!飲むのやめよ!」となってしまうだろう。
こういう書物は誰かれなく購入できるのだし、本当は「薬を飲まないといけない人」までもが「あ!この薬は危険なんだ!」と、服用をやめた場合、それによって起こる患者の不利益を「自己責任だから」とつっぱねるのだろうか?
著者は様々な論文を読んでレビューしているようだが、その論文からとってきた(らしい)グラフも、本書では「改変」されており、「都合よく解釈してるんじゃないの?」と疑いたくもなる。
そういう本だった。

